SPEC
AUSPICEの仕様
AUSPICEの仕様
強度や機能性だけでなく、
あらゆる視点から
高レベルで到達点を求めた
建築物としての矜持。
多くのオフィスビルや店舗がひしめき合う福岡都心の密集地にありながら、
ゆとりや大らかさが感じられるAUSPICE 福岡天神。
無駄な装飾をそぎ落としたシャープで近代的な佇まいと、クールで無機質な表情とは裏腹に、
ここで繰り広げられる様々なシーンを想定し、寛ぎやホスピタリティを感じさせる余白をもたせたプランニングには、
設計者の綿密な計画と、吟味を尽くした建築コンセプトが感じられます。
この建築物を設計、デザインしたのは、日本のみならず、世界的に活躍するSAKO建築設計工社の迫 慶一郎氏。
一般的な「ビル」の概念にとらわれず、町並みにアーティスティックな意匠を描き出す彼の作品は
人々に感動を与えるだけでなく、次の世代にも色褪せることのない、普遍的な価値を保ち続けることでしょう。
環境負荷、エネルギー消費に配慮した、
これからのオフィスビルのあり方。
SDGsが叫ばれる現代社会の建築物において、環境負荷やエネルギー消費への貢献は、もはや責任と言うべきものなのかもしれません。
AUSPICE 福岡天神は季節毎の太陽の位置や気象条件、人口密度などのパラメータを用い、
日射熱取得量やエネルギー消費量について綿密なシミュレーションを行い、その結果に則った適切な設計プランやデザインを施すほか、
厳しい基準をクリアした建材・資材を使用することで、
エネルギー消費削減を可能にする、次世代型のオフィスビルを追求しています。
薄いスチールプレートと一律でない
奥行きが都会的なディテールを主張。
フルハイトガラスと格子ルーバーの連続性が、現代建築らしい先進性を感じさせる南東ファサード。
開放性と日射量負荷軽減に徹した開口面積とともに、板厚9㎜という極めて薄いスチールプレートのルーバーが、繊細で都会的な印象を創出します。
その奥行きは300㎜から1,100㎜までの幅があり、120ヶ所のマス目がすべて異なる長さに。
結果、綿密に計算された建物デザインの変化やリズムだけでなく、陽光が創り出す影もランダムな動きが生まれます。
また同時に前面から見る圧迫感を軽減し、環境的、心象的、美的観点というさまざまな角度から、
凡庸さとは一線を画す唯一無二の佇まいを構築しているのです。
マテリアルの特性、個性を活かすことで
重厚感と高級感が強調される。
スチールとコンクリート、という基本的な建材に絞った選択。
それを可能にしたのは大胆さと繊細さを併せ持つ、シンプルかつディテールを尽くしたデザインだからこそ。
巧みな設計の先に生まれたAUSPICE 福岡天神には、安直な装飾性になびかず、何者にも媚びない潔さが宿っています。
ファサードに使用したスチールプレートはリン酸亜鉛処理を施し、構造的強度や耐食性など、数々の検証をクリアしたもの。
コンクリートにはOSB合板を型枠に用いることで、不均一な仕上がりを創出。
黒から濃灰と色調の一貫性を持たせつつ、ひとつひとつに豊かな質感が感じられることで、他にはない重厚感と高級感を醸し出すのです。
都市の中のオフィスビルだからこそ
求められた「余白」。
外観のデザイン性、内部空間の快適性、また建築物としての強度や構造。
オフィスビル建築として不可欠なビル要素を押さえつつ、AUSPICE 福岡天神は外部空間にもこれからのオフィスビルとしての資質を求めました。
エントランスアプローチには植栽と一体化したベンチと桜を配置することで、植物が彩りを添える美しい風景を演出。
福岡市を代表する街の一角を描き出す建築物として、その通りを形づくるひとつの風景となり、自由に開放されたパブリックな場を創出しました。
また屋上には本建物利用者用のコモンテラスと10Fオフィス専用のプライベートテラスを設け、
ランチやワークスペースとして、都市の中でも空や光、風を感じながら時を過ごすことを可能にしています。
SAKO建築設計工社
Keiichiro Sako
福岡県生まれ。東京工業大学大学院修了。2004年北京にて、中国で初となる日本人建築家事務所「SAKO建築設計工社」を設立。同年、米国コロンビア大学客員研究員を務める。現在、東京、福岡にも事務所を構え、日本、中国を中心に、韓国、モンゴル、スペインでも仕事を行う。店舗の内装デザインから超高層ビルの建築設計まで、これまでに完成したプロジェクトは国内外を合わせ160を超える。グッドデザイン賞を始め、国内外で様々な賞を受賞、「情熱大陸」「ガイアの夜明け」「SWITCHインタビュー 達人達」など多くのドキュメンタリー番組に出演し、注目を集めている。
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